善坊山 (251m)、〔082〕笠松山 (244m)

兵庫県加西市

2013年02月24日


善坊山を見直した
  笠松山側の西側から登る善坊山はピーク感も展望も無い山だったので、
2度と登るか!と思っていて、実際、11年前から再び登ることはなかった。
県道を車で通る毎に東尾根に見える露岩帯が気になり、登れるものなら登って
見たいと思っていて、今日は登山口探しとなったが、支援学校の敷地内に
登山口があり、敷地内の関係からか、登山口探しには時間が掛かった。
所が立派な登山道があったのに驚き、露岩尾根の展望の良さに驚き。
しかし、2回目からはこの驚きはまったく無くなってしまっているだろう。
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兵庫100山』 善坊山は好きな山であったが、今回で更に見直した。
登り:38分(善坊山まで)
登り:1時間38分(笠松山まで)
下り:1時間42分(笠松山から)
トータル:3時間20分
Road Map :R372から古法華寺を目指す。善坊山は笠松山と対等している。
Route Map:秘密の登山口、下里小学校裏から善坊山に登り、笠松山をピストンして再び善坊山に戻る。
日本海側の天気
少しは標高を上げて行こうと氷ノ山(1,519m)を予定したが、いつもの様に雪が降り続く悪天気予報で、登山口までは車で入れず、スキー場の駐車場からスキーのリフトに乗る必要があった。
ならばと兵庫100山で二順が出来ていない山として向山(569m)に向うが、近付くに従い雪が降り出し、雪の中を歩く程の山ではないので、方向転換して南下し、三草山に向うと雪が小雨となり、真冬の雨中を登る気にもなれず、三草山も断念、天気を求めて更に南下する。いつもの様に瀬戸内側で天気は良くなり、今回も日本海側に向ったのは無駄足だった。
東側から登る善坊山
加西を車で走っていると善坊山の東尾根に大きな露岩が見え、いつかは登って見たいと思っていた。
東尾根への登山口を探すが、登山口道標が無くどこから登れば良いのか検討が付かない。登山口近くの土着民に聞いてみると、2本の登山道があり、そのオヤジの家から登山道は薮道だと言い、下里小学校の裏からの道が立派な道だと教えてくれた。
道路から見える露岩に行きたいのであるが、登山道はあるのか?
敷地内には立入り禁止の看板が目立つが登山口の道標はまったく見当たらない。 登山道が無いのなら、ここからの山歩きを諦める。
奥にある民家で登山道を聞いてみると、この家の裏からも登れるが薮道なので小学校の裏から道を使った方が良いと教えてくれた。 支援学校に戻り駐車禁止とは表示されていない広い駐車場に車を停めて10時17分に歩き始める。 所が、登山口が見付からない。
岩盤の登山道も出て来て、振り返れば展望も良い。
登山口表示は無いが地元の人はこの道を良く知っているのだろう。
薮沿いに登山道を探しながら進んでいると立派な登山道と出くわした。 正に秘密の登山口であり、表示はまったくない。
少し登ると ”ゼンボウ山”と書かれた手作りの道標があった。
名峰”笠松山”より標高(?)の高い ”善坊山”が見えて来た。
斜度もあり、 ”笠松山”の道にも似た斜面が出て来た。 岩はザレていなくてグリップも良いので楽しく登れた。
フラットな展望露岩をしばらく歩くと急な岩峰となる。くさりがあっても良さそうな斜面であるが、補助具は一切無い。 ここもグリップが良いので楽しく登れた。
たった9分で道路から見えていた露岩尾根に取付く。 前方に見えているのは ”善坊山”。 笠松山から善坊山に登った時は展望の利かない薮山のクソ山と思っており、2度と登るかと思ったが、アルペン感のあるこの
尾根道は面白い。
この岩峰を越えると ”善坊山”本来の薮道に入って行く。
薮道と言っても薮扱きすることなく、ちゃんとした登山道が付いていた。
急斜面の最後も結構面白い。 振り返れば大展望が得られる。
28分にて分岐から一登りで ”第二頂上”に着く。
ピーク感と展望がまったく無く、頂上には思えない。
分岐があり左、牧場は判るが右が ”富士山”になっていた。
”富士山”って何?、 ”笠松山”のこと?
”第二頂上”から穏やかな道を進むと38分にて ”第一頂上”と
表示された ”善坊山”(251m)に着く。 相変わらず、ピーク感も
展望もない。 通り過ぎて ”笠松山”に向う。 ここから先は勝っ
て知ったる道のはずであるが、すっかり様子を忘れていた。
”善坊山”からの下り途中にあった展望岩から ”笠松山”を望む。
低山の割りに露岩が多く、素晴らしい山だ。
どこからも展望の良い尾根道を吊橋に下りて行く。
残念ながら曇ってしまったが、ここは好きな展望である。
55分にていつもの ”分岐”に着く。
いつもは ”下山コース”と書かれた方向から登って来ている。
よく揺れて恐い ”吊橋”を渡り、くさりを使って岩峰を登り切る。
前方のジジババハイカーがくさりを使わず岩峰を降りて来た。 見事です。
そして、いつもの大展望。 今日も尾根を左廻りで周回する。
遠目では紅葉に見えたマツは枯れていた。 多くのマツが枯れている。
”善坊山”山頂からは ”笠松山”が見えなかったが、
”笠松山”からは ”善坊山”が良く見え、薮山振りも良く判る。
左廻りで一番きつい岩峰。 この岩もグリップは良好。
”笠松山”を目の前に見る。 展望台には3名のハイカーが休憩している様だ。
笠松山から右奥のとんがり山に行ける様であるが、今日はしんどいので割愛しておく。
低山であっても、展望良く、岩登りが出来れば
文句はない。 右端を登ればくさりは必要なかった。
ヤセ尾根から ”笠松山”に向う。
一番最初に来た時にこの辺りでお気に入りの山となった。
展望台の下にある山頂標識。 この大展望が標高たったの
244mとは信じがたい。 まさに兵庫の数少ない名峰である。
1時間38分にて ”笠松山”(244m)に着く。 こんなに遠かった ”笠松山”は初めてだ。 ハイカーは下山してしまい、
展望台には誰も居なくなってしまった。
展望台から見るいつもの展望。
今日は良い経験をさせて貰った ”善坊山”までは結構遠い。
先週は ”藤ノ木山”から ”笠松山”を見ていたが、
”笠松山”から”藤ノ木山”見る方が判り易い。
逆光ではあるが、瀬戸内海、淡路島も見えた。 ”仁寿山”は山頂の電波搭で同定出来た。
短い下りではあるが、急峻な下りであり退屈はしない。
早々に下山して最初のくさり場を下る。
ハイキングコースにこんなの要らない。 石彫アトリエの石像。
下山23分で ”古法華寺”に着く。
”古法華寺”の駐車場に出て、舗装路を少し下る。
ハイキングコースに戻る登山口が直ぐに出て来る。
緩やかな登りでであるが、ここも露岩帯であり、これが吊橋まで続く。
くさり場の岩峰に戻り、先ほどのジジババの真似をして
くさり無しで下ってみるが、登りより下りの方が楽だった、不思議!
単調な ”善坊山”に登り返していると、くさり場をくさり
無しで下りていたジジババハイカーが下って来た。
”善坊山”に登る人は滅多に見掛けない。
再び、よく揺れる吊橋を渡る。 後遺症でまだ頭が
フラフラなのに揺れがダブって自分的には結構恐い。
58分にて ”善坊山”に戻って来る。 こんな山に日に2回目も登るなんてと思うが、この先の露岩帯を歩けると思うとお釣りが来る。
登り途中の大岩。 この岩の向こう側が展望所になっている。
薮道も直ぐに終わり、加西の展望が開ける。
”善坊山”への登り道と同じく、”善坊山”を
過ぎてもしばらくは薮道が続く。
来てみて良かったと思った露岩尾根の展望。
”善坊山東尾根”と名前を付けておきます。
この先が急斜面。
ここん所の運動不足で身体はフラフラ。
頭を強打した後遺症と思うが、体が右へ右へ引張られる。ストックでカバーするが、やっぱり右に引張られる。
危なくてしょうがないのでゆっくり下る。
振り返り ”善坊山”を見ると右に広がる岩壁が凄い。
行ってみる価値はありそうだ。
露岩帯の終わり近くからスタート地点の下里小学校を見る。
尾根から小学校側へ下山する。
登り時は藪扱きで登山道に入ったが、下山時は支援学校の裏側に出る。 扉が閉まっていたが、鍵は掛かっていなくて簡単に開けることが出来た。
扉を開けると立入禁止の看板があったが、登山口としての
表示はまったく無かった。 秘密の登山口である。
ぜんぼうさん
かさまつやま